浜寺石津町の自転車屋さん サイクルパークトミーです。
こんなことやってます その2
前回の前篇では上の画像の所まで作業を進めました。
http://cycleparktomy.sakura.ne.jp/archives/3142
純正のサドルの状態から、
シートを剥がし、
クッション材を抜き、
それを貼り付けていた粘着剤を綺麗に除去しました。
今日はそれをさらに軽量化していきます。
ステップ③〜シェイプアップ荒削り〜
ツルっと綺麗になった状態のサドルの側面をご覧ください。
タッカーの芯が抜けた後があります。
そのあたりを・・・
このように下書き〜筋入れをします。
ラインから下は切り落とす部分ですので、切り落とすための軌道を作ります。
ラインい添ってを切りこんでいくのですが、切り離す方法は何でも構いません。
サンダーでもハサミでもカッターでも。
私はいろいろ試した結果、カッターで切っています。
エイ、ヤーっと切ってシェイプアップ。
これだけの無駄な部分がありました。
カット前とカット後を並べるとこんな感じ。
この時点で重量を計測。215gです。
通常から40gほど軽くなっています。
ステップ④〜更なるシェイプとバリ取り〜
大部分のシェイプアップが済んだら、そこからさらに絞り込んで行きます。
裏返して、シートポストを抜いたら、座面を肉抜きします。
安全に乗れる範囲で穴あけ加工です。
そして、座面のフチにあるバリを卓上グラインダーで綺麗に削ります。
この時、同時に座面のフチの「カタチ」を整えます。
ステップ③で不必要な部分のフチを切り落とす時、フリーハンドで切るとどうしても形が左右非対称になったり
綺麗なラインで切り落とせなくなります。それをグラインダーでバリを削り落としながら均一な形に整えていきます。
※一人で写真撮りながら作業しておりますので、ちゃんと撮れてませんがご了承ください。
刃物を使えば必ずバリは出ます。
ドリルで穴あけ加工をした際にも穴の周りにバリが出ていますので、
それを紙ヤスリで削り落とします。
アールが付いているので手作業で落とします。
ステップファイナル〜シートの貼り付け〜
カーボン調シートの貼り付けを行います。
シートを貼り付ける時は熱でシートを伸ばしながら貼り付けていきますが、
寒いのでストーブにあたりながら加熱・貼り付けを行います。
あれやこれやで貼り付け完了。
途中の作業は一人で作業&撮影を行っている為、画像はありません。
そして、別注シートポストを取り付けて計測です。
これは123gです。これなら130g以下なので商品に出来ますね。
最後に梱包して「トミーサドル」の出来上がり。
いかがでしたか?
別注シートポストは単品売りが出来ませんのでトミーサドルの完全再現はできませんが、
難しい作業はしていないでしょ?ただただ手間がかかるだけなんです(笑)
慣れてないと1個作るのに1時間半ぐらいかかります。
それでもご注文、お待ちしております。
手間暇かけて愛情込めて、頑張って作ります。